日本臓器移植ネットワークが6歳未満としては初の改正臓器移植法に基づく脳死判定を富山大病院が入院患者に行い、脳死と確認したと発表しました。家族が臓器提供を承諾したことにより、臓器が摘出され、移植されることになります。15歳未満は改正臓器移植法施行後に1例ありましたが6歳未満は初のことです。
ご両親は日本臓器移植ネットワークに「息子は私たち家族が精いっぱい愛情を注いで育ててきました。元気な息子のわんぱくに振り回されながらも楽しい時間を過ごしてきました。息子は私たちのもとから遠くへ旅立ちました。大変悲しいことではありましたが大きい希望を残してくれました。息子が誰かの体の一部となって長く生きてくれるのではないか。息子を誇りに思っています。息子の行動が正しく理解され、長く記憶にとどめてくれるなら幸いです。普段通りの生活を送れるよう、そっと見守っていただきたくお願いいたします」っとコメントを伝えたそうです。
俺は改正臓器移植法について否定的な立場だった。脳死でも成長する子供もいるし、奇跡的に復活する可能性もないとは言い切れないと思っているからです。また、脳死の子供を必至に育てている親の気持ちも考慮した場合、簡単に賛成とは言えないという考えでした。でも、反面、この法案によって助かる命もある。どちらが正しいとかどちらが良かったのかは今でもわからない。多分、俺にはその答えを出すことは一生できないようにすら思える。
だから、今回、臓器提供を承諾されたご両親もすごく悩まれたのではないかと思う。俺には子供はいないが、同じ立場なら承諾することはできないと思う。このご両親の決断は正しいのか間違っているのかなんて言える立場でもないし、わからないけど、決断できること自体すごいと思う。
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