野田佳彦首相が原発再稼働で首相官邸前での抗議デモを呼びかけている「首都圏反原発連合」の代表者らと官邸で面会しました。総理の横に元総理の菅氏も同席していたようだ。反原発連合の代表者は原発依存度を即時ゼロとするよう求めたが、一定の再稼働は不可欠と強調し、平行線に終わった。まぁ、予想通りの結果という印象です。
再稼動の手順などは不適切・・・しかも、再稼動することはほぼ決まっていただろうに、政府は何の対応もしなかった・・・これは完全に政府の怠慢だと思う。だから、再稼動反対のデモをしたい気持ちもわかるのだが、現状、いきなり原発ゼロという訳には行かないと思う。
原発をゼロにするためには、過去のブログ記事でも相応の覚悟が必要だと書き続けてきた。エネルギー政策も決まっていない状況で即時ゼロということは無理だろう。電気料金の大幅値上げ、ブラックアウトも含む停電、経済へ与える影響から来る失業などの国民全体で¥が覚悟しなければ、交渉すら難しいだろう。便利な生活レベルを下げることも必要だと思う。PCや携帯電話でデモの様子を動画でアップすることなんて、見えない場所で大量のサーバーがどれだけ電気を使っているのか理解しているのだろうか?っと疑問にすら思う。
関西の電力の状況を見て、大飯原発の再稼動は必要なかったとの意見もあるが、意外にも関西では約13%の節電が行われているらしいことを考えると、再稼動しなかった場合、厳しい状況だったようにも感じる。基本的に国はブラックアウトさせる訳には行かないので、状況に応じて大きく変わる可能性のある節電を前提に、電力の需要と供給バランスを計算できないだろう。
また、ロシア・中国・韓国・日本で送電網をつくり、電力の融通をすればっとの意見を述べる人もいるが、そんなことをしたら、現状の日・中・韓・露の状況を考えれば、どれだけ危険なことになるか、簡単に想像できるだろう。
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