エイズウイルスに感染した献血者の血液が2月に日本赤十字社の検査をすり抜け、患者2人に輸血されました。1人は調査中のようですが、輸血を受けた60代の男性はHIVに感染していたようです。
検査というのは100%とは言い難い部分もあるのに加え、HIVの感染初期は血中のウイルス量が少なく検査で発見できない期間があるそうなので、検査をすり抜けることは少ない確率ながら、当然あることだと思う。
今回の事件を受け、日赤は核酸増幅検査を20人分の血液をまとめて調べていたのを来夏までに1人分ずつ調べることにするするそうだが、個人的にはすり抜ける確率はかなり下がると思うが、それでも100%安全ということはないだろうと思う。
献血前に自己申告で献血できない人をはんべつしているのだが、今回のように自己申告で嘘をついてしまうと、どうにもならない。輸血は人の命を救うために必要な場合も多い。しかも、生きていれば誰にでも輸血が必要になることはあり得る。今回献血した人に悪意があったのかどうかはわからないが、こんな人物がいると、安心して輸血することができない。献血する人の多くは、善意の気持ちで行う人が多いと思う。輸血される人の命を危険にさらすだけではなく、善意の行いに対する裏切りだと思う。
ちなみに、現在、日赤による献血ではHIVの検査結果を輸血した人に知らせることはないので、調べたい人は輸血ではなく、保健所などで検査してください。
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