菅内閣不信任決議案が衆院本会議で採決され、民主、国民新の与党の反対多数で否決されました。採決結果は、投票総数445票、反対293票、賛成152票でした。小沢氏や田中真紀子氏が欠席、最終的に鳩山氏、原口氏が反対票を投じるなど、結局造反は2人・・・まぁ、みっともない終わり方だ。
本来なら可決までは行かないまでも、もっと造反が出るだろうと思っていたが、党首討論の会期延長発言、菅鳩会談で決まった?という東日本大震災への対応に一定のメドがついた段階で退陣する意向を直前の民主党代議士会で述べた事が大きかったようだ。まぁ、可決された場合、菅総理は解散をする可能性が高かったので、造反した場合、自分が選挙で落選するということを恐れたのだろう。
俺は今回の騒動を見て思ったことは、賛成・反対にかかわらず、被災者をはじめとする震災、日本の未来のために動いた議員はほとんどいなかったということでした。これは本当に残念で不幸なことだ。
俺は常々、菅総理の災害すら自己保身に利用する姿勢に批判的だった。今回も会期延長なんてこの状況を考えれば当然なのに利用した。しかも、被災地では統一地方選挙もできなかった状況で解散を本気で考える姿勢・・・総理というよりも人としてどうなんだろう。メドをつけてから・・・っというのも、保身のための言い訳で本人にとってのメドとは何か言及していない。おそらく、ずるずると先延ばしにしてしまうだろう。最も恐れるのは、菅総理なら総理の座に居座るために、わざとメドをつけない可能性すらあることだ。
また、仮にメドをつけるために働こうとしても、辞任する総理に求心力はあるのだろうか?しかも、海外は相手にしないだろう。これでは震災復興や原発事故の進展は、今まで通りのスピードでしか進まないだろう。
前日までの多数派工作、採決前の国会内での議員の動き、本当にお粗末で日本の国会議員のレベルの低さを再認識させられた茶番劇だった。
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