数日前、家のインターフォンが鳴った。母がいなかったので俺が出ると、父が昔勤めていた会社にいた人だった。彼は父が死んだときに、家に花とお供えを持って、線香を上げさせて欲しいっと駆けつけてくださった方々のうちの1人でした。
父が死んでからもう少しで1年になる。お盆も来る。彼曰く、前のように家に伺うのは迷惑だろうからお墓を建てたのなら、みんなでお墓に行こうっということになったそうだ。だから、代表してお墓の場所を聞きに来ましたっとのことでした。
家から近い場所で墓地を探している状況なので、まだお墓を建てていないっとの趣旨を伝えると、お墓を建てたときは場所を教えてもらいたいっとの言葉を残し、彼は帰って行きました。
父は勤めていたとき、人をすごく大切に考えていた。本当に敵のいない、人から慕われる人柄だった。自分の父のことを褒めるのは身内贔屓っと思われるかもしれないが、小さい頃から会社の若い子が遊びに来てくれたとき、お祭りに行ったときにもお客さんに呼び止められて話していたとき、得意先の人と話をしたときなどなど、小さい子供ながら相手の人から色々話を聞いていた内容からも明白だった。
できればもう少し長生きしてもらいたかったが、家族や親戚以外にも多くの人がいまだに父のことを覚えていて、気にかけてくれていることは本当にありがたいし、幸せなことだと思う。
コメントする